2018年 年頭のごあいさつ 会長 横山清

新年のごあいさつ
一般社団法人新日本スーパーマーケット協会  会長  横山 清

新年あけましておめでとうございます。
皆様には、日頃よりスーパーマーケット業界の発展と協会活動に特段のご協力を賜り、改めて厚く御礼申し上げます。

さて、昨年を振り返りますと、近年常態化しつつある記録的な異常気象が再び猛威を振るった年となりました。7月初旬には福岡県や大分県を中心とした「九州北部豪雨」により甚大な被害が発生しました。被害に遭われた方々にはお見舞い申し上げます。また東京地方では、8月1日から21日連続の降雨を記録するなど、長雨、日照不足となり、気象庁が統計を開始して以来、最低の日照時間を記録しました。

私どもスーパーマーケットで主に取り扱う食料品は、天候や気温により、お客様の嗜好が大きく変化するものが多いことは言うまでもありませんが、なかでも生鮮品では、青果相場の乱高下や、荒天や水産資源の枯渇などによる鮮魚の不漁が続き、販売数量の確保や、値頃感のある販売価格が設定できない状況も重なり、大変厳しい舵取りを求められた年となりました。

これまで同様、スーパーマーケットは「食のライフライン」として、地域のお客様を支えていくのはもちろん、自然環境や技術革新によって刻々と変化し続ける、お客様ニーズに柔軟に応えられる体制が一層求められる時代となったといえるでしょう。

昨年5月、総理大臣官邸で「第1回生産性向上国民運動推進協議会」に出席し、製造業の生産性向上のノウハウをサービス業にも活用する方策についての議論に参加いたしました。少子高齢化、労働力不足に悩む日本において、生産性の向上が急務である点については、スーパーマーケットも例外ではありません。当協会においても、従業員の意識向上や、雇用促進、省力化などをテーマに、会員間で検討を重ねているところです。

スーパーマーケットが誕生した際、セルフサービス方式は生産性向上に大きく寄与し、革新的な技術と呼ばれました。現在、インターネットの普及や決済手段の多様化が進むなか、AIやIoT技術の発達が目覚ましい状況となっています。2045年にAIが人間の知能を上回ると予想されており、いわゆる「シンギュラリティ(技術的特異点)」、つまり、我々の想像もつかないスピードで社会が変化していく時代に突入するといわれています。

小売業においても、ネット販売の拡大や、店舗やレジの省力化、無人化の研究が進むなど、その進化は年々加速していると言えるでしょう。このような環境下で、地域との共生を目指しているスーパーマーケットはどのような道を歩んでいくべきか、リアル店舗の強みとはどのようなものなのか、今年が再評価の年になると考えています。

こうした環境の中で生き残る為には、変化を受け入れ、挑戦し続けることが必要です。
当協会は、前身のひとつである日本セルフ・サービス協会の創立から、今年で60周年を迎えます。いま一度、初心に立ち返り、当協会設立の目的である、スーパーマーケット業界の認知と地位向上を目指し、また、会員の皆様の進路を照らす灯台としてお役立ちできるよう、業界統計調査の公表、教育研修、資格検定制度の実施、会員間交流の推進、ビジネスマッチング事業の展開など、名実ともに我が国流通業界を代表する業界団体として、積極的な協会活動を推進してまいります。

毎回ご好評を頂いております「スーパーマーケット・トレードショー」は、昨年、新たな50年に向け、会場を幕張メッセに移し、第一歩を踏み出しました。今年は日本の伝統・伝承を重んじた「てづくり日本」や”モノ消費からコト消費へ“に着目した「暮らしのコトづくり食」を新企画として取り入れ開催致します。

小売、中食、外食の垣根を超えた「FOOD TABLE in JAPAN 2018」として4つの専門展を合同開催となります。スーパーマーケット業界では、イートインコーナーの拡大や、小売と外食が組み合わさった「グローサラント」の展開が増えるなど、食に関する様々な業種業態の融合が進んでおります。これまで以上に、様々な業種業態の来場者・出展者を集い相互に交流することで、新たなイノベーションや創発現象が起きることを期待しております。日本の食産業の発展に貢献するよう、開催に向けて準備を進めております。皆様のご来場を心よりお待ち申し上げます。

最後になりましたが、関係各位のご健勝とご発展をお祈り申し上げ、新年のご挨拶といたします。