副会長・三科雅嗣 藍綬褒章受章のお知らせ
「令和６年春の褒章」において、副会長の三科雅嗣（みしなまさし）が「藍綬褒章」を受章いたしますので、ご報告いたします。
三科雅嗣は、昭和53（1978）年、食料品スーパーマーケットの株式会社いちやまマート（本部：山梨県中央市）に入社。平成3（1991）年、同社の代表取締役社長に就任、以来現在まで、スーパーマーケットの経営に携わっています。
中・小型店舗の積極的なスクラップ＆ビルドを実施し、店舗面積の拡大と標準化による競争力の強化を推進、地元経済の活性化と雇用の拡大にも寄与しています。「健康的な食生活が幸せをもたらす」を経営理念とし、毎日の食事が私たちの体を作る基となるため、おいしくて、安心・安全な食品を提供することに努めています。
平成13（2001）年より社団法人日本セルフ・サービス協会（現：一般社団法人全国スーパーマーケット協会）理事を務め、常任理事を経て令和3（2021）年より一般社団法人全国スーパーマーケット協会副会長を務めています。就任にあたり「地域密着型のスーパーマーケットが活躍するためには、生産者（メーカー）や地域経済の活性化が欠かせない」との想いを一層強めたとし、地域支援に注力しています。また、当協会主催「デリカテッセン・トレードショー」実行委員長も務めています。
三科が副会長に就任した2021 年、新型コロナウイルス感染拡大が収束しておらず、スーパーマーケットでは商談機会が激減。試飲・試食も難しく、特に新規商品の導入が進まない中で、三科は地域食品メーカー・流通事業者が移動しなくても商品をアピールできる機会の創出を協会活動として提案。首都圏を中心としたスーパーマーケット事業者に地域産品の導入・販売促進を支援するセールスサポート事業『FOOD トレード“アシスト”パッケージ（FTA）』を創設しました。
特設会場にバイヤーを招聘し、陳列棚に地域食品メーカーの商品を並べ、実際に手に取って商品を見て、気になった商品はその場で試食・試飲が可能とし、当協会の専門家が商品の特長や納入条件などを説明するもの。令和3 年度は約5000 件の代理商談が実施され、参加事業者は、県をまたぐ移動をせずに商品を紹介する機会が得られ、バイヤーは短時間で多くの地域産品を手に取って、味わうことができ、効率的な商談ができたと高い評価が得られました。
また、三科は限りある食品資源の活用、食品ロス削減に強い問題意識を持ち、消費者庁より「食品ロス削減推進会議」委員就任の依頼が当協会に寄せられた際、最適な人物であるとして推挙され、会議において、スーパーマーケットが地域のコミュニティの中心であり、消費者であるお客様への正しい知識普及の促進にふさわしい場であるとして店頭活動への支援を求めるとともに、フードバンクの活用や、納品期限の緩和、賞味期限の年月表記への移行推進など、様々な提言を行いました。
三科は地域のライフラインである地方スーパーマーケットの経営者として、全国各地の同業者の事業継続をサポートすべく、美味しさと健康に配慮した自社開発ブランド「美味安心」商品を供給。価格競争からの差別化を支援するとともに、供給先を含めた各地の同業者の課題をいち早く察知し、売場指導やノウハウの伝授を行うなど連携を強化しています。スーパーマーケット経営者として、当協会副会長として、地方の中小スーパーマーケットを支え続けることにより、地域で生活する国民の生活を支え、「食のライフライン」の維持に努めています。
このような多岐にわたる功績が認められ、今回の受章となりました。これもひとえに食品流通業界の関係者の皆様をはじめ、あらゆる方面の方々のご支援あっての賜物と深く感謝いたします。
【三科 雅嗣 主な略歴】 みしな まさし
昭和５０年３月 慶応義塾大学商学部 卒業
昭和５３年６月１日 株式会社いちやまマート 入社
平成３年４月２８日～現在 同 代表取締役社長
平成１９年１２月２８日～現在 株式会社美味安心 代表取締役
平成２３年２月１６日～現在 株式会社ビミ・ドゥーエ 代表取締役
平成１３年３月５日 社団法人日本セルフ・サービス協会 理事
平成２１年８月２７日 同 常任理事
（改組、名称変更）
平成３０年９月１日 一般社団法人全国スーパーマーケット協会 常任理事
令和３年３月２４日～現在 同 副会長
令和元年１１月１９日 消費者庁食品ロス削減推進会議 委員
（～令和５年１１月１８日）
【団体概要】
一般社団法人全国スーパーマーケット協会 http://www.super.or.jp/
〒101-0047 東京都千代田区内神田3-19-8 櫻井ビル
設立：1958 年（昭和33 年） 日本セルフ・サービス協会として設立
代表者：会長 横山 清 正会員数：約300 社 会員規模：約10,000 店舗
※クリックで拡大