2021年 新年のごあいさつ(会長 横山清)

2021年 新年のごあいさつ
一般社団法人全国スーパーマーケット協会
会長 横山清

新年明けましておめでとうございます。
皆様には、日頃よりスーパーマーケット業界の発展と協会活動に特段のご協力を賜り、改めまして厚く御礼申し上げます。

昨年は、誰も経験したことのない刻々と変わる状況の中で、スーパーマーケット業界は、なんとか営業を継続してまいりました。
「スーパーマーケットは、食のライフラインを担っている」と言い続けてきましたが、その認識が広く共有され、お客様が我々を頼りにしていただいていることを強く実感いたしました。
需要が急増する中で、従業員の皆様が不安を抱きつつも使命感を持って店を開け続けてくださったことに頭が下がる思いです。そして、食料品や生活必需品などのメーカー、農水畜産物の生産者、卸売業、物流関連など、多くの皆様に、最大限のご協力によって商品を届けていただいたからこそ営業を続けられました。改めて、深く感謝を申し上げます。

協会では、店舗での感染防止策の徹底要請や、お客様へのお願い、メディア等への情報発信などに取り組み、従業員の皆様の負担を少しでも軽減するよう努めました。
一方で、これまで60年以上の歴史の中で築き上げてきた協会活動の多くが、従来の方法での実施が難しくなっています。この状況を、活動内容を再構築する好機と捉え、より的確な情報の共有、資格検定制度の在り方、ビジネスマッチング事業の見直しなどを推進します。
今年も衛生管理の強化や表示関連など、適正な対応が求められる課題が多数ございます。「会員の半歩先を照らす灯台」としての役割を果たすべく努力を続けて参りますので、皆様のご協力をよろしくお願いいたします。

日常の食生活を支えることが使命のスーパーマーケットですが、この「日常」が大きく変わってしまいました。お客様が求める品揃え、価格帯、品質がどこにあるのか、日々探求し続ける必要があります。内食需要の高まりで売上は伸びていますが、この特需に酔っているだけでは、あっという間に置いて行かれます。この状況がいつまでも続くはずはありません。今こそ、自らの行動、考え方を変革する好機なのです。
これからも店舗が食料品販売の軸となることは変わらないと考えますが、非接触のニーズもあり、キャッシュレス、ピックアップ、デリバリーなどの導入も加速すると予測されます。国を挙げたデジタル化への取り組みも本格化する中、小売業においてもネットやオンラインの利便性を取り入れた仕組みの強化が求められています。しかしながら、一方では人と人とのつながり、コミュニケーションを求める心理も強まるのではないでしょうか。お客様との「心のディスタンス」は離れることなく、むしろ近づけていかなくてはならないでしょう。

当協会が2月に開催する「スーパーマーケット・トレードショー」に関しては、他の委員や運営事務局とも意見を交わし、展示会開催のガイドラインなどを参考に充分な対策をとり、「新しい生活様式」に対応した展示商談会として開催することを決定しました。
今回で55回を数える本展には、スーパーマーケットに関係する皆様から、変化のスピードに対応すべく、最新の情報に触れ、商品を吟味し、経営や店舗運営、システムの革新を検討する場として、開催を待ち望む声が多く寄せられています。また、従来の販売先が厳しい状況になってしまい、小売への販路を拡大したいメーカー、生産者の皆様からも強い期待を感じています。
今回は「密」を避けるなど、さまざまな対策を行っての運営となり、会場内の雰囲気や印象も例年の開催とは変わらざるを得ません。しかしながら、オンラインでの商談だけでは難しい、リアルでの新たな出会いの場として、出展者からは渾身の提案や紹介が行われ、それに情報を渇望している来場者が熱心に聴き入り、あるいは試飲試食を行う様子が、私の眼には浮かんでまいります。より質の高い商談が活発に行われ、地域経済の発展につながることを期待しています。
来場者も出展者も、新しい時代に適応し、生き残るヒントが得られる場とすべく、協会、業界一丸となって準備を進めてまいります。ぜひご活用ください。

最後になりましたが、関係各位のご健勝とご発展をお祈り申し上げ、新年のご挨拶と致します。