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あなたの街のライフライン。
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2022年 新年のごあいさつ(会長 横山清)

2022年 新年のごあいさつ
一般社団法人全国スーパーマーケット協会
会長 横山清

新年明けましておめでとうございます。
皆様には、日頃よりスーパーマーケット業界の発展と協会活動に特段のご協力を賜り、改めまして厚く御礼申し上げます。

振り返りますと、昨年も感染症の影響が続く中で、家庭での食の需要が高い状況が続きました。食料品や生活必需品などのメーカー、農水畜産物の生産者、卸売業、物流関連など、多くの皆様に最大限のご協力によって商品を供給していただいたこと、そして感染への不安を抱きつつも店頭に立ち、販売に携わっていただいた従業員の皆様のおかげで、お客様が商品不足の懸念を抱かず、お買物いただける環境を維持することができました。

ワクチン接種などの対策が進み、重症化が抑えられるなど一定の効果が表れてまいりましたが、エッセンシャルワーカーの皆様に支えられ「食のライフライン」を維持する使命を果たせていることに対し、改めて、深く感謝を申し上げます。
この感謝の気持ちを今後も失うことなく抱き続け、従業員をどう待遇をしていくかについても改めて考え直し、その意義や思想を踏まえた役割を再定義していく必要があると考えます。

また昨年は、協会活動においても、その在り方を再構築する好機と捉え、より的確な情報の共有、資格検定制度のオンライン対応、移動が難しい地域メーカーの商品を集めた会場にバイヤーを招き、専門家が商談を代行するという新たな形式によるビジネスマッチングの取り組みなどを推進してまいりました。一定の成果を得られたと確信しておりますが、引き続き情勢の変化を見ながら改善を進め、会員の皆様のご期待に応えるべく努力してまいります。

世界的な生産・物流の遅延や、原油価格上昇による製品価格等への転嫁が今年はさらに影響を増し、消費者の生活コストにのしかかると予想されます。スーパーマーケットは「生活防衛隊」「命の防衛隊」として、消費者に安心・安全、安定供給の役割を果たせるよう、不断の努力が求められます。
環境負荷の低減、あるいはインボイス制度への対応など、業界を取り巻く課題は枚挙にいとまがありません。当協会も「会員の半歩先を照らす灯台」として、この荒波を乗り越える支援を続けて参りますので、皆様のご協力をよろしくお願いいたします。

政治、経済、社会が激変し、食市場が激変する中、スーパーマーケットにおいては、遅れているDXや、SDGs等への具体的な取り組みの加速が否応なしに迫られています。パンデミックの衝撃は、諸問題を顕在化させ、躊躇や遅滞を許しません。
その際、リアル店舗が充実していなければ、お客様の信頼は得られません。スーパーマーケットは、リアルの店舗を中心に、その弱点を補い、磨き上げるためにDXを推進すべきでしょう。私どもの協会に参画する1300社を超える多彩な会員企業・団体や、主催する商談展示会の出展者等から、スーパーマーケット各社の状況に適したDX推進やSDGs達成に向けた具体的な提案が得られるでしょう。ぜひ積極的に耳を傾け、貪欲に取り入れ、生活者の期待に応える店舗づくりに取り組んでいただきたいと考えています。

当協会が主催する「スーパーマーケット・トレードショー」「デリカテッセン・トレードショー」は、前回は緊急事態宣言下での開催となりましたが、各種の制約を施し、入念な対策のもとで実行いたしました。リアルでの商談に対する渇望の声を拝聴し、併せて皆様からのご意見を生かしたうえで、今年も2月に開催いたします。
今回で56回を数える本展も、環境変化のスピードに対応すべく、出展各社からデジタル化、美と健康、サステナブルなど様々な提案が行われると聞いています。私もこの業界に入って60年が経ちますが、本展を活用し、最新の情報収集と交流に努め、学び、業界発展に貢献したいと楽しみにしています。
知恵を出し合い、よく集まり、語り、根気強く新生活様式を実現しなければなりません。新しい生き方が形作られようとする時代、来場者も出展者も、生き残るヒントが得られる場とすべく、協会、業界一丸となって準備を進めてまいります。ぜひ本展にご来場ください。

最後になりましたが、関係各位のご健勝とご発展をお祈り申し上げ、新年のご挨拶と致します。